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ブランドジュエリーオリジナルの特集記事です。

Margot Mckinney top画像

Women with Big Visions エリザベス女王に認められたカラフルでダイナミックな宝石使い、マーゴ・マッキニー

130年以上続くオーストラリアの宝石業を継承するマーゴ・マッキニーのオパール、南洋真珠、カラーストーンのジュエリーを手に取ると、壮大な自然の風景が目の前に広がっていく

Women with Big Visions

Written by Olivier Dupon, Translated by MURAMATSU Chihiro


オーストラリアのデザイナー、マーゴ・マッキニー(Margot McKinney)は、オパールや南洋真珠をメイ ンに、ブラジルやモザンビーク産の希少なパライバトルマリンなどを使った作品を多く制作しています。 多種多様な宝石を贅沢にちりばめた彼女の作品は、ゴージャスなハリウッドの世界をイメージさせます。

コレクションは、表情豊かなレアストーンを用いた目の覚めるような色づかいのドラマティックなラインと、女性らしく洗練され一瞬で人目を惹くものの 2つのラインが共存しています。130年以上に及ぶ家族経営の中で、マーゴは多くの業務に着手してきました。若い頃にバイヤーの研修を積んだことが、最も価値のある訓練だったと言うマーゴ。今日7軒の店を持 つオーストラリアで最も古いジュエリー会社の代表です。「エリザベス女王陛下の王室御用達に選ばれたことが最高の栄誉。私の生涯で一 番のご褒美となりました」と語ります 。

130年以上の老舗宝石業を引き継ぐマーゴ・マッキニー。
タヒチアンパールとサファイアなど色とりどりの宝石を組み合わせたピアス。Cookie Drops Earrings(Margot McKinney)
大きなエチオピアンオパール(44.12ct)をサファイア、ガーネット、ダイヤモンドで取り巻いたピアス。(Margot McKinney)
庭園をイメージしたリング。スピネル、ダイヤモンド、サファイア、ツァボライトガーネットの花々が咲き誇る。(Margot McKinney)

Interview

Q1.ジュエリーのどういうところが好きなのですか?

ジュエリーはそれを身に着ける人を表現する象徴のようなもの。 着ける人自身が美しさをより実感したり、愛する人にジュエリーを贈って喜んでもらえたりすることが、たまらないほど好きなんです。

Q2.ジュエリー界に入ったきっかけは?

ラッキーなことに私の家族は1884年から4代にわたってジュエリービジネスを続けています。両親は私たち姉妹にそれぞれ自分が好きなキャリアを選ぶチャンスをくれました。でもジュエリーの仕事は私が望んだことです。

Q3.若い時の自分に戻れたとしたら、どんなアドバイスをしますか?

もう一度自分に言い聞かせます。待たないこと。そして質に代わるものはないこと。ビジネスをする若者として、私の体にたたきこまれました。

Q4.あなたとジュエリーとの関係とは?

ジュエリーに対しては献身的で、情熱的。ジュエリーなしで家を出ることは決してしません。

Q5.絶対にはずせないジュエリーはありますか? 

母のダイヤモンドブレスレット。私の大好きなアイテムです。 K18イエローゴールドに白いダイヤモンドがセッティングされていて、母のことを感じたい時に身に着けます。これがジュエリーの本質。それが世代間を通して思い出に残り、家族の生きたストーリーとして受け継がれていくんです。

Q6.いつ自分のビジネスを立ち上げたのですか?

21世紀初め(この言い方が大好き!)。特に何の決意もなく、デザインや制作を始めました。とても簡単に始まったという感じかしら。

Q7.ビジネスモデルはありますか?それとも直感?

プロはビジネスプランが必要だというでしょうけれど、私は常に直感で動いています。17歳の頃から関わっている家族経営であることも有利に働いているでしょうね。曾祖 母、祖母、そして両親が私の完璧なモデルです。

Q8.あなたのビジネスのコンセプトを一言で言うと?

女性が、「素敵!」と思ってジュエリーを身に着ける時の楽しい表情を見逃さないこと。

Q9.どのようにビジネスを成長させたいですか?

注意深く、組織的に。投資と拡張に対して、適切な人を配置することで成長させてきました。今までのところそうやってきました。

Q10.SNS革命のあなたのビジネスへの影響は?

影響は確かにあります。無知であることは危険です。今ほどブランドを立ち上げるのが簡単な時代はないでしょう。20年前、ブランドを作るにはとてもコストがかかり、零細企業では手に届かない投資でした。

Q11.ジュエリーを選ぼうとしている女性にアドバイスをお願いします。

年齢とともにジュエリーを変えてみては。20代に合うものが50代に合うものとは言えません。「これこそが今の私にぴったりのジュエリー」と思えるものを、少なくとも1つ持ってみてはいかがでしょうか。

ペリドットにサファイア、ツァボライト、ダイヤモンド、オーストラリア産バロックパールをセットした庭をイメージしたイヤリング。(Margot McKinney)
南洋ピンクパール(処理石)にダイヤモンド、カラーサファイア、アメシスト、ピンクトルマリンをパヴェセッティングしたネックレス。(Margot McKinney)
南洋ゴールデンパール、ゴールデントパーズ、イエローサファイアをセットしたブレスレット。(Margot McKinney)
南洋バロックパール、ダイヤモンド、カラーサファイアで幸せをイメージしたリング。(Margot McKinney)

(クレジット)
Olivier Dupon
21st century tastemaker and author of Fine Jewelry Couture(2016), SHOE(2015),Encore! The New Artisans (2015), Floral Contemporary (2014), The New Pâtissiers (2013),The New Jewelers(2012) and The New Artisans(2011), all published by Thames & Hudson.

Excerpt from Brand Jewelry 2017Summer-Autumn


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